土師地区
地区の歴史と特徴
土師川中流域にある土師地区は、鎌倉時代末期には智土師郷の名で史料に登場しています。吉備と因幡の交通の要衝に当たることから、南北朝時代から戦国時代にかけて多くの山城が築かれた土地柄です。中でも木原集落と横田集落の境にある唐櫃城は、石垣を有する山城でした。その石垣は現在、智頭町指定文化財になっています。
土師地区の町並みは、近世に入った頃に備前街道が整備されたとともにほぼ現在の姿となり、歴史の語り部の役割を果たしています。また、刃物や木材加工品の職人、農業では智頭の旨い米No.1となった穂見農業組合など、それぞれの技が光る地区です。
地区の取り組み
土師地区では、平成24年に土師地区振興協議会が設立され、地元でとれた梅、筍や桜の花など山の恵みの加工や販売、土師の地名にちなんで陶芸による活性化にも取り組んでいます。また、天木セラピーロードの整備・運営と、森林セラピー弁当の製造に取り組んでいます。旧土師小学校内には、埋蔵文化財センターが設置され、町内から発掘された土器等の展示を行っており、本町の歴史を学ぶことができます。
天木セラピーロード(仮称)
地元のみなさんが中心となり、天木スキー場跡地を整備した森林セラピーロード。見通しのよさが自慢。
森林セラピー弁当
全て手作りした森林セラピー用のお弁当。山菜などを保存し、1年を通して提供できるよう工夫しています。
大塚刃物鍛冶
一本一本手で製造される刃物は、切れ味、使い心地ともに抜群。長年愛用しているファンも多い地元の刃物屋です。
株式会社サカモト
智頭杉、智頭檜にこだわった製品の開発と販売を行う地元企業。樹齢80年以上で柾目の整った杉だけを使った智頭杉ブラインドが好評です。
智頭町埋蔵文化財センター(旧土師小学校内)
町内で出土した土器が展示されていて、智頭町の歴史に触れることができます。土師地区振興協議会による陶芸教室も行われています。
地福寺子安堂
妊娠や安産、健やかな子どもの成長を願う人の守護仏胎内仏を抱える木像地蔵(じぞう)菩薩(ぼさつ)がまつられています。