更新日: 2021年01月25日
智頭町教育ビジョン
智頭町教育ビジョン策定について
学校教育の目的は、一人一人の国民の人格形成と国家・社会の形成者の育成の二点でありますが、これは義務教育に限らず学校教育に共通する目的であります。また、「確かな学力」を育成し「生きる力」をはぐくむという学習指導要領の基本的な考え方は、今後も引き続き重要であります。しかし、今、子どもたちが育つ社会は、核家族化や少子化の進展、人々の生活習慣の乱れや価値観の変化など、様々な要因が重なり大変難しい環境になっています。
智頭町においては、少子化が急速に進み児童生徒数が減少し、平成19年度は3小学校で5学級の複式学級を編制せざるを得ない状況にあります。これら少子化が進む中で、人とかかわりを持つことが不得手で孤立感を深め、社会の規範やモラルを身に付けないまま成長している子どもの姿も見られます。
子どもの成長の過程をたどっていくとき、不登校の児童生徒や「小一プロブレム」、「中一ギャップ」の存在であったり、学力や体力の低下傾向、相手の心の痛みがわからないいじめ問題など、様々な問題が発生しており子育てや教育の在り方が問われています。今、求められていることは、学校、家庭、地域社会のそれぞれが、自分には何ができるかという観点から共に考えを出し合って行動することです。
そこで、智頭町教育ビジョン審議委員会では、将来の義務教育の基本的な方向を示すものとして「智頭町教育ビジョン」を策定することとしました。
この教育ビジョンでは、「智頭町を愛し『確かな学力』『豊かな心』『健やかな体』の調和がとれ、『生きる力』を持つ子どもを学校・家庭・地域で育成するために」を基本理念に、町内のすべての大人が教育者であるとの認識のもと、学校・家庭・地域社会・行政が、それぞれ取り組むべき方向を示しています。
子どもたちが、将来の夢を持ち、希望に胸を膨らませていけるよう、学校・家庭、地域社会が一体となって力を出し合い、町民をあげて子どもの教育に生かされることを願っています。
智頭町教育ビジョン審議委員会